体の硬さを気にされている方は男女問わず一定数いらっしゃる様です。柔らかくなりたい理由は、「血行を良くしたい」・「しなやかな動きが出来るようにしたい」・「姿勢を良くしたい」・「スポーツやダンスや演技のパフォーマンス向上の為」等など様々お聞きしますが、その中には体を鍛えすぎて硬くなってしまったと思っていらっしゃる方も多いのでは無いでしょうか?
「え?違うの?」と思いましたか?
実は違います。本来、体の柔軟性は筋肉を鍛えるほど増します。ちょうど最近、13年振り位にお会いした方とそんなお話になったので、この事についてもう少し噛み砕いてご説明します。
写真を見て頂くのが分かりやすいと思いますので↑の写真をご覧ください。上段が平常時(厳密には腕を水平に持ち上げているので肩などの筋肉が働いています。)
下段は上腕の筋肉を力ませた状態です。この時に上腕(力こぶ)の部分は引き締まって硬くなりますが、反対側の二の腕の部分は伸ばされています。この場合、力こぶが盛り上がれば盛り上がる程、二の腕はストレッチされるという事になります。これは他の筋肉のストレッチでも同じです。
…という事で、鍛えすぎる≠体が硬くなるなのです。
では筋肉隆々なのに体が硬い場合、何が原因かと言いますと、①力の抜き方が習慣づいていない、②動きのバリエーションが少ない。等が考えられます。
①については↑の写真を参考にすると、力こぶを作った(緊張)状態と平常時の(弛緩)状態を繰り返す事で改善していきます。これはダンベルを持って行うような筋トレとは違いますのでご注意下さい。ダンベルなどの道具を使う時は、力こぶを作っている時も、腕を伸ばした時もダンベルが落ちない様に力を入れ続けなければなりません。それとは違うトレーニングです。「力を抜いて」と言われても難しい方は少なくありません。ですが、「力を入れて」と言われた場合は比較的多くの方がすぐに行う事が出来ます。力んだ状態をやめると、緩んだ状態が分かる様になるので、体を柔らかく使う練習になります。
②については、仕事や趣味などで一定の姿勢を保つことが多く、別の方向に動かす事に慣れていないという事ですが、私が実際にお会いした方の例を挙げてみます。あるバイオリン奏者の方は演奏の為に首を左に倒した姿勢で長くいる為、首以外の他の筋肉も影響を受けている様でした。また、ボクシングを長年されている方で、左右の肩の高さが目に見えて違っていて、肩こりが有るという方も有りました。日常生活の中でも、例えば車の運転でアクセルやブレーキを踏む足は常にもう一方の足よりも少し浮いた格好になっていますよね。この事で左右の股関節の筋肉の強さが異なってきますのでストレッチをする時に違和感や痛みを感じる事もあるかと思います。
①も②も「力が入っている状態を認識する」事が柔軟性アップの為のスタートと言えます。普通だと思っていた状態が実は不自然な状態だと気づくと、自然な状態も見えてくる筈です。
私はヨガのレッスンの終盤の「シャバアーサナ」の時に必ず、上記した様な力みと緩みの繰り返しを取り入れています。シャバアーサナは仰向けでじっとしているポーズですが、力みと緩みを繰り返した後でポーズに入って頂く事でより深いリラックス状態を感じて頂き、柔軟性もアップして頂ける事をに目指しています。
参考にしてみて下さい。
引用元鍛えると柔軟性が増す⁉
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